2011年12月22日木曜日

2011年6月27日(月)

2011627日 

麻屋葡萄酒見学。K工場長にミニワイナリーツアーを担当いただいた。

       

ツアーの中で、最近気になっていることについて一つ質問した。

それは、日本ワインが、輸入ワインに比し、抜栓後酸化がゆっくり進むように見受けられるが、それは何故かということである。

日本ワインは、概して抜栓後数日経ってから飲む方が、抜栓した日よりおいしく飲めるという経験を何度もしたことがある。この事情について回答らしきものを得たことがなかったので訊いてみたところ、初めて納得できる説明を受けた。

日本では、海外に比し、澱下げを徹底して行っている。それによりフェノールが比較的強く除去される。
フェノールの量が少ないと何が起こるかというと、フェノールは亜硫酸と結合しやすいという性格があり、結合すると亜硫酸量がワイン中で減少する。
亜硫酸が減ると酸化が進みやすくなる、という理屈である。

もう一つは、PH度が高い(つまりアルカリ性が強い)と、同じく亜硫酸が減少する。
日本のワインは海外のものに比しPH度が低い、つまりアルカリ性が弱いので、その点でも酸化が遅いといえる。

という2つの面からの説明だった。

2011年6月26日(日)2

2011626日(日) その2


夕食はホテルから11kmほど西へ走った穂坂三ツ澤にあるキュイエットLa Cueilletteというフランス料理店(小さなスプーンの意)。富士山を正面に見遥かす見晴らしの良い立地にあり、周囲はぶどう畑。 

       

料理はシェフお薦めのお任せコース、今日は7品で地産地消を心がけた野菜、チーズ等はフランスの本場もの、魚は新潟からといった、いいとこ取りのフルコース。魚料理は新潟から天然の鯛、肉料理はブレス鴨のベリーソース。味付けが素晴らしく、全体の構成もよく考えられていてとても楽しめた。

シェフは特に地元産の果物を生かしたデザート作りに、ここならではの個性を打ち出したいと考えていて、なるほど出色のデザートだった。 

                         
ワインはシェフに選択をお任せしたところ、シャトー・ラグランジュ等を揃えているにもかかわらず、地元穂坂の国産ワインを勧められたので、マルスワイナリーの穂坂日の城自社畑のカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロの混醸にした(2005年物)。

                              
これが良い出来でマルスワイナリーを見直した。畑を開いてまだ5年にしかならないが、すでに品種の個性が出ていて、これに濃縮感が伴えばボルドーに匹敵する赤ワインが出来るのではないだろうか。今後が楽しみである。

サービスも感じよく、インテリアも主張がはっきりした落ち着けるもので、また行ってもよいというのが二人の意見だった。
キュイエットからホテルに戻るのに代行運転を依頼した。

2011年6月26日(日)

2011626日(日) その1
一泊二日で登美の丘ワイナリー、フランス料理店キュイエット、そして麻屋葡萄酒を訪ねる。宿泊は甲府富士屋。

東日本大震災後の節電でワイナリーツァーは一時中止されており、ぶどう畑ツァーのみ開催。日曜日11時のツアーに参加した。参加者15名程度(定員30名)。

ぶどう畑ツァーといっても、ショップ前に植えられている樹齢10年程度のカベルネ・フラン畑見学と、ショップの中で写真を使っての栽培の説明でおしまい。
カベルネ・フラン畑:

       

広大なぶどう畑のほんの一部を歩いただけなので、いささか物足りなかった。それ以外の畑は作業の邪魔にならないよう一切立ち入り禁止になっている。

2時間程度を要するぶどう畑ツアーは、年に数回栽培者の説明で開催されるとのことで、それ以外は畑で栽培活動を直接見聞きすることはできない。

さて予てから目論んでいた全品テイスティングに挑戦である。結局、貴腐ワインを除く16種を試飲した。全16種類は以下の通り(一部順不同)。

            
1.    ジャパンプレミアム(以下、JP)リースリング・フォルテ2008  \1,680
2.    登美の丘 甲州2009  \3,360
3.    リストにない登美の丘ワイナリーでのみ販売の甲州かシャルドネ(?)(記録不備)
4.    登美の丘 シャルドネ2008  \3,833
5.    樽発酵 甲州 2008 \3,157
6.    登美の丘 バレルセレクション カベルネ・フラン 2002  \4,725
7.    JP信州シャルドネ 2008  \3,171
8.    JP塩尻マスカットーベーリーA 2009  \2,426
9.    塩尻マスカット・ベリーA 2003 和樽仕込  \4,200
10. JP塩尻メルロ 2008 \3,496
11. JP安曇野ソーヴィニヨン・ブラン2009  \3,413
12. JP津軽シャルドネ 2009  \2,499
13. JP岩垂原メルロ 2007  \8,400
14. JP桔梗ヶ原メルロ 2007  \8,400
15. 登美 白 2007  \10,500
16. 登美 赤 2005  \12,600

登美は、サントリー登美の丘ワイナリーのフラッグシップ・ワインだけあって、なるほど白赤ともにバランスの良い仕上がりでおいしいものだったが、値段相応かというと疑問符が付く。さらに濃縮感がある力強い赤であってほしいと思ってしまうし、繊細かつ粘着力のあるより品の良い白であってほしいと思ってしまう。

16種の中から、気に入った6種を購入した。特に岩垂原のメルロは良い出来で、目指すボルドータイプを相当程度実現できていると思う。

白は、登美の丘甲州2009(\3,360)JP信州シャルドネ2008(\3,171)、登美の丘シャルドネ2008(\3,833)3種。

赤の3種は、塩尻マスカット・ベリーA2003和樽仕込(\4,200)、登美の丘バレルセレクションカベルネ・フラン2002(\4,725)JP岩垂原メルロ2007(\8,400)




                                                   (つづく)

        

2011年6月25日(土)

2011625日(土)

14時から東急本店で鹿取みゆきさんの日本ワインセミナーがあるというので、彼女の近著『日本のワイン』を携えて参加。サインをもらう。

2011年12月17日土曜日

2011年6月23日(木)

2011623日(木)

夜、西麻布のエスペリア於、5人で会食。

サルデーニャ・ワイン尽くし。

初めて味わう聞いたこともない品種があった。ヌラーガス、カヌアーリ。ほかにカンノナウ(グルナッシュ)とヴェルメンティーノ。きれいに仕上げられたとてもおいしいワイン群であった。

ワイン名:S’elegas Nuragus di Cagliari DOC 2009

                   
ぶどう品種:ヌラーグス
造り手:Argiolas
評価:Gambero Rosso 2011, 1グラス、価格帯€3.51~€5.00

ヌラーグスは、サルデーニャ州のオリスターノ、カリアリの土着品種。麦わら色で、すっきりした酸が心地よい。
創業1937年のアルジオラス社は、230haの畑から、伝統的農法により、年に200万本を産する。

ワイン名:Tuvaoes Vermentino di Sardegna DOC 2008

              
ぶどう品種:ヴェルメンティーノ
造り手:Giovanni Cherchi
評価:Gambero Rosso 2010で色付き2グラス、価格帯€7.51~€13.00

ジョヴァンニ・ケルキは、30haの畑から、伝統的農法により年に17万本を産する。トゥヴァオエスは畑名。

ワイン名:Costera Cannonau di Sardegna DOC 2009

                 
ぶどう品種:DOC規定によるとカンノナウ(スペインではガルナッチャ、フランスでは
グルナッシュ)92%、カリニャーノとムリステル、パスカーレ・ディ・カッリアリで8
造り手:Argiolas
評価:Gambero Rosso 2011, 1グラス、価格帯€5.01~€7.50


ワイン名:Luzzana Isola dei Nuraghi Rosso IGT 2007

            
ぶどう品種:カンノナウ(スペインではガルナッチャ、フランスではグルナッシュ)50%、
カヌアーリ50
造り手:Giovanni Cherchi
評価:Gambero Rosso 2010で色付き2グラス、価格帯€13.01~€20.00

カヌアーリという品種はジョヴァンニ・ケルキが復活させなければ途絶えていたであろうといわれているサルデーニャの土着品種。


 
シェフの料理は身体に優しい程良い味付けで、ソムリエールのサービスは物静かで行き届きかつ的確で、落ち着いた雰囲気の中でゆったりと食事を楽しむことができた。また行ってもよいと思わせるレストランである。

2011年12月16日金曜日

2011年6月21日(火)

2011621日(火)

サントリーホールにて、ハーディング指揮新日フィル演奏会。

311日、12日の分。曲目は、パルシファル第1幕への前奏曲の代わりに、311日東日本大震災の犠牲者に捧げるエニグマの第9変奏ニムロッドが演奏され、演奏後拍手なく黙祷。その後当初の予定通りマーラーの交響曲第5番が演奏された。熱演。

演奏会後妻と2人で久し振りにキッチン・セロへ。

岩倉さんはいつもの調子で元気一杯。鹿取みゆきさんの近著を持参し、勝山さんを加えた鼎談の記事が載っているページにサインをお願いする。

Says Farmという氷見市の新しいワイナリーの初ヴィンテージのシャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨンをグラスで味わった。シャルドネは初ヴィンテージにして既に良い味わいが出ていた。

       

CSは若木であることがわかる味わいで、タンニンは軽く色合いも薄め。しかし樹齢が上がるにつれフルボディの赤ワインとなることを予感させる味であることに一驚した。
2011年に建築中のワイナリーが出来る予定で、2009年物はヴィラデストを借りて醸造したとのこと。

2011年6月18日(土)

2011618日(土)

紀尾井ホールにて『イドメネオ』のマチネー公演。夜は、代々木公園の「オストゥ」にて夕食会。最近ピエモンテ料理づいている。
ワインも白赤ともにピエモンテのもので、白は土着品種のティモラッソを使った小気味よいもの。

白ワインは、Colli Tortonesi Timorasso Derthona DOC 2008 

       

造り手:Vigneti Massa

品種:ティモラッソ

評価:Gambero Rosso 2011, 色付き2グラス、価格帯€20.01~€30.00

コメント:マッサ葡萄園は創業1879年、20haの畑から年に8万本を有機農法で造っている。当主はワルター・マッサ、創造力あふれる気骨の人。

ティモラッソという品種は、19世紀には醸造用としてだけでなく生食用としても、ピエモンテ州のトルトーナやノヴィ・リグレで、またヴァッレ・ダオスタ州で栽培されていた。1960年代から70年代にかけて、コルテーゼ種のガヴィが成功して、忘れられかけた品種だったが、マッサなどの栽培者たちにより復活した(中川原まゆみ『土着品種で知るイタリアワイン』より要約)。

麦わら色で、柑橘系のしっかりした香りが立ち上り、しっかりした酸に支えられた豊かな味わい。ほのかな苦味が舌に心地よい。大地の恵みを感じさせる滋味溢れる白ワイン。

赤ワインは、Roero Renesio Riserva DOCG 2005  

       
造り手:Malvira
品種:ネッビオーロ
評価:Gambero Rosso 2010, 色付き3グラス、価格帯€20.01~€30.00
マルヴィラ社は、1974年、現当主ロベルトとマッシモのダモンテ兄弟の父ジュゼッペにより創業。40haの畑から年に35万本を産する。

この2005年のレネシオ・リゼルヴァは、「ラズベリー、ドライフラワー、タバコ、白トリュフの香りが立ち、微妙なかつ複雑でしかも簡素な味わい。余韻には絹のような滑らかなタンニンと豊かな果実の味わいが残る。」(ガンベロ・ロッソ2010p. 109

マルヴィラは、レネシオ畑のほかにモンベルトラーモ畑とトリニタ畑の3つの畑でネッビオーロを栽培し、いずれも色付き3グラスの常連となるような上質ワインを造っている。
昨年秋にロエロ地区カナーレのワイナリーを訪れて初めて味わい、それ以来お気に入りの造り手である。

バリックの倍の大きさの樽(450リットル)を使って熟成させているのが、私の味の好みと合致しているらしい。

食後酒は、赤の美発泡酒と白の甘口発泡酒、それにバローロ・キナート。さらにリモンチェッロとグラッパまで。

2011年6月16日(木)

2011616日(木)

田崎真也ワイン・サロンにて、講座「日本のわいん」全3回の第2回目。テイスティングしたのは6種類の日本のワイン。

       

参加の女性から3本差し入れワインがあり、皆で味わう。

              

ちなみに前回(519日)飲んだのは写真のような6種:

               

普段から日本ワインを飲んできてはいるが、相当高度の選択がなされた結果としてのこれだけの日本ワインを一時に味わうことは自宅ではできない。

2011年6月15日(水)

2011615日(水)

新国立劇場『蝶々夫人』のマチネー公演。


主役のオルガ・グリャコヴァOlga Guryakovaが張りのある滑らかな声をもったスピント・ソプラノで、声量、演技力ともにあり、一人受けだった。まだまだ伸びる若手の歌い手。

2011年6月8日(水)

201168日(水)

新国立劇場『コジ・ファン・トゥッテ』マチネ。14時~1735分。演出はダミアーノ・ミキエレット。


台本上の時と場所は18世紀ナポリの富豪の姉妹の邸宅におけるある日の24時間であるが、ミキエレットはそれを現代の英語圏の国のキャンプ場での一日に設定している。

主要登場人物の一人ドン・アルフォンソが経営するキャンピング・アルフォンソCamping Alfonsoで繰り広げられる取り換えばや物語である。

大胆な読み替えであるが、装置は設定された時と所に合わせた至って写実的なもの。楽譜の読みが深く、それに支えられた納得のいく舞台だった。歌詞と装置等との矛盾が危惧されたが、そんなことはなんのその、聴衆の理解が視覚的に邪魔されることもなかった。

例えば、軍隊の招集がかかったという歌詞をどう処理するのかと心配したが、米国の軍隊がアフガニスタンかイラクへの出動するための招集かと思わせられて納得したり、等。

最後は、2組の恋人たちもアルフォンソとデスピーナも和解することなく6人がてんでバラバラな方向へ喧嘩別れして去って行くところで幕、という演出で、あのような取り換えばや物語の後で元の鞘に収まるわけがないという解釈だった。

これまで見てきたのはすべて、ゲッツ・フリードリでさえ、ハッピーエンドで元の鞘に収まるという演出だった。それを思うと、最近の傾向とはいえ、人間ならそれで当然じゃないかという解釈も大いにあり得るとここでも納得。私は才気煥発な彼の演出を是と評価した。

後日、友人から指摘されて初めて20101123日にトリノで観た『蝶々夫人』と同じ演出家であることに気が付いた。


トリノで観た際には、日本ではなく東アジア一般の現代という舞台設定に、日本人故の反発心を抱き、心穏やかに評価ができなかった。

落ち着いて考えてみると、ミキエレットは、いずれの場合にも、楽譜を掘り下げ深く読んで、そこから劇を作り出すことのできる演出家であると思う。演出過剰という非難は当らない、音楽とドラマの一貫性を失わないで演出することのできる才能の持ち主である。

2011年6月3日(金)

201163日(金)

夜、かつての同僚・部下6人と日本橋室町「野菜バルMarche de Vin Shu萬集」にて飲み会。

日本ワインで売っているお店なので、飲み物に不足はないが、(私を含め)それでは飽き足りない者がいて、ワイン6本を持ち込み。


私が持ち込んだのは、旭洋酒の白ワインで、今年初ヴィンテージの「天屋原甲州2010」。旭洋酒の、おいしさで定評ある「千野甲州」に勝るとも劣らない出来で、大好評を博す。

       

2011年10月28日金曜日

2010年11月ピエモンテ旅行記9&10

20101128日~29日 910日 曇り

起床して窓を開けると、アオスタの街はうっすら冠雪していた。

               

5時起床。腕立て伏せ、腹筋運動。毎夜ワインなしの夕食はなかったが、ほぼ毎朝運動を実行した。ミラノの宿のみは狭くて運動どころではなかったが。

荷造り、入浴。

10時前、ミラノ・マルペンサ空港に向けてホテル・アルベルゴ・ミッレルーチェを出発。

来年(か再来年)のワイン・ツァー日程について、冗談とも本気ともつかない話しをSさんと交わす。行き先候補のお薦めはサルデーニャ。イタリアだけでなく、田崎眞也さん、あるいは菊池美升さんのお世話でブルゴーニュなどにも行きたいものだ。

きっかり2時間でマルペンサ空港着。

行列もなくごく短時間でチェックイン完了。二人のガイドさん達とは、Bゲートの持ち物検査場でお別れ。日本での再会を約す。

                                  
予定より1時間5分遅れで1540分離陸。エコノミーだけれど席の位置は最上だった。

10 11291040分、成田に予定通り着陸。リムジンバスにて新宿まで。その後中央線で国立へ。14時頃自宅に帰着




後記:
この旅行は得難い機会だった。日本語のできるイタリア人ソムリエがガイドであるという考える限り最上のグループであり、お蔭で普段入りこめない領域にまで踏み込んで見聞することができたと思う。
 
 伝統的ワイン生産地で、伝統に安住しない生産者の存在を知り、就中、エリオ・アルターレさんとロベルト・ダモンテさんの謦咳に接することができて感動的でさえあった。

 日頃から造り手が第一とは思っていたが、ワインは人なりということをこの旅行で改めて認識した。

2011年10月26日水曜日

2010年11月ピエモンテ旅行記8-3

20101127() 8 (つづき2)

2030分から3時間近くかけた、本旅行最後の晩餐。

リストランテ・ヴェッキオ・リストロは、アルフィオとカーティアのヴェッキオ夫妻が経営するレストラン。シェフの一人が「ヨシ」と呼ばれる若手の日本人であった。帰りがけに挨拶を交わす。

ワイン52 泡

造り手とワイン名:Gosset Grand Reserve Brut NV.

               

評価:泡立ちあくまで細かく盛ん、やや薄めの黄色で、期待に違わぬきりっとした辛口。喉越しが滑らかで余韻も長く極めて美味。

ゴセは、世界最古のシャンパンハウスで、それだけのことはある。創業1584年。豊臣秀吉の時代である。

年産平均40万本。自社畑12haで約2.5割を賄い、残りは30近くの村の45haの畑から長期契約でぶどうを買い付ける。

グラン・レゼルヴは、シャルドネ45%、ピノ・ノワール55%。「文字通りゴーセイ」(山本博)なシャンパン。


ワイン53 赤

造り手:Gaja. 

ワイン名:Barolo Gromis DOCG 1999. 

             

評価:香りが閉じていて、渋みの力強さが今一歩。ただ肉料理になると本領発揮で、タンニンが俄かに生きてくるのを感じた。Gambero Rosso 1999年から2010年の12年間にグロミスが取り上げられたことはない。


ワイン54 甘白

造り手:Salvatore Murana. 

ワイン名:Moscato Passito di Pantelleria Martingana DOC 1999.

                                

評価:かの有名なムラーナさんのジビッボ種による少量生産のパッシート。女主人カーチャさんによると「パッシートの王様」。1999年物はGambero Rosso 2004, 色つき2グラス、価格帯$48.01以上。
3グラスは取れなかったが、凝縮感がある優雅な品の良いワインである。あんずといちじくの香り。そして果物とカラメルの甘く、深みを持った優美な香り」(同書、p. 779)。収穫後5年を経て初めて市場に出た。


料理はさすがに一流で、土地の名物メニューを堪能した。ワインも素晴らしく、特にゴセのシャンパンは美味であった。

ゴセのグラン・クリュはこのような上質の味なのだということを初めて知った。赤をガイヤのバローロ・グロミスにしたが、もう少し奮発してバルバレスコにすべきであった。

甘口は、店のマダム、カーティアさんのことばを借りれば「パッシートの王様」であるサルバトーレ・ムラーナさんのパンテレッリアのジビッボ種のパッシート。お店としては敢えてデカントしなかったのか、濁りがあったが、甘美な甘口ワインだった!

Sさんと私は3皿のコース料理、他の4人の女性は2皿にしたにも関わらず、皿にはかなりの量の食べ残しが出て、折角のムラーナさんのパッシートさえ残す有様。勿体なく、ムラーナさんはじめ、料理を作ったシェフ、デザートを作ったパティシェ、またサービス担当のカーティアさん他のスタッフに申し訳なかった。

旅籠に戻り午前0時に就寝。

             

(8日 終わり)